ラフロイグとは?
ラフロイグはフォーチュン・ブランズ社が所有し、日本ではサントリースピリッツが輸入しているウイスキーです。
ラフロイグは日本ではよく「正露丸」に香りが似ていると言われています。個性の非常に強いウイスキーですが、その香りや味わいはあのチャールズ皇太子を虜にし、シングルモルトとしては唯一プリンス・オブ・ウェールズ御用達の勅許状を賜っているイギリスを代表するシングルモルトでウイスキーです。
ラフロイグ蒸留所
ラフロイグ蒸留所はイギリスのアイラ島のポートエレン港から東3キロほどのところに建てられた蒸留所です。ラフロイグはゲール語で『広い入江の美しいくぼ地』という意味であり、その名を表すかのように蒸留所も非常に美しい外観をしている。
創業は1815年、ジョンストン兄弟によって建てられました。その後順調な経営を続けました。その後ラフロイグを昨今の名声を得るのに大きく尽力したのが1950~1970年代にかけて蒸留所の所長を務めたベッシー・ウィリアムソンという女性です。ベッシーは60年代~70年代にかけて大改修工事を実施し、大きく生産体制の変更しました。それによりウイスキーの品質を保ったまま生産性を高めることに成功し、それにより現在のラフロイグが完成しました。
ラフロイグの製法の特徴
フロアモルティング
ラフロイグの製法の1番の特徴と言ってもいいのが今でもフロアモルティングを行っていることです。ウイスキーを製造するための、最初の作業である製麦をモルティングと言います。ほとんどの蒸留所が機械によって行なっていますが、ラフロイグは昔ながらの方法で床を使って人の手で行っています。手間ひまかけて、じっくりと発芽させた麦芽を、独自のピート(泥炭)を炊いて乾燥させることでラフロイグならではの魅力的な味わいを生み出しています。
独自のピートを使用
ウイスキーを作る際原料の麦芽を乾かすために使用するは「ピート(泥炭)」といわれるものです。ラフロイグは独自のピートを使っており、それは海の近くで採れる物なので苔やヘザーだけでなく海藻や海の微生物もなどもの混在しておりそれがラフロイグの独自の風味の要因と言われています。アイラモルトの中でもっともヨード香が強く、正露丸のような味わいがするのもここに原因だと考えられています。
樽へのこだわり
ウイスキーを熟成させる際、ほかのお酒の保存に使っていた樽を使うことがよくあります。ラフロイグはファーストフィルのバーボン足しか使わないというこだわりがあります。それによりバーボン特有の香ばしさや甘みも感じられるものに仕上がっています。
ラフロイグの銘柄
ラフロイグ10年
ラフロイグの中で1番定番の銘柄です。香りはまず正露丸に似た香り、他にはBBQした後のようなスモーキーさと微かに青リンゴのが感じられます。味わいはさらっとしていますがスパイシーで口の中でBBQしたようなスモーキーな味わいです。びっくりするほどBBQですw。アイラモルト好きにはたまらない1本です。
ラフロイグセレクトカスク
香りはスモーキーさの中にココナッツやバナナなどの南国感のある香りです。味わいは口に含むと重厚なスモーキーに柔らかな甘みを感じます。ペドロヒメネス・シェリー樽、ヨーロピアンオーク・シェリー樽、バーボン樽で熟成された多彩な原酒を混ぜ合わせ、さらにヴァージン・アメリカンオーク樽で後熟することで、スモーキーな香りと甘美な味わいを実現した1本です。
ラフロイグクォーターカスク
クォーターカスクとは通常の容量より少ない100~120リットルの樽で熟成させた商品のことです。香りはフレッシュな潮の香りとスモーキーな香り、そしてほかのラフロイグにはないココナッツのような香りが感じられます。しっかりとしたコクとピーティさとスモーキーさがバランスの取れた味わいです。比較的コクがあり複雑な味わいを持つため、1杯の満足度が非常に高い銘柄です。
ラフロイグのおすすめの飲み方
できればストレートで呑んでいただきたいです!独特な味わいを直に感じられると思います。個人的にはラフロイグに関してはストレートで呑んでみて、好きならどの飲み方でも美味しい、苦手ならほかの飲み方でも苦手だと思います。
ハマった人はロックやハイボール、色々な飲み方で楽しんで見てくださいね!苦手かもしれない思ったあなたもぜひ1度試してください!
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